一般歯科
小児歯科
虫歯について
虫歯は歯周病と並び、歯を失う原因として最も多いものです。
歯を失うと噛むことができず、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの治療が必要となります。
生涯に渡って、健康でよく噛める歯を守るためにも虫歯を予防することが重要です。
放置すると歯の根の治療が必要となるため、出来るだけ早期に治療しましょう。
虫歯の症状と進行目安
進行度1:C1
歯の表面だけが虫歯となっている状態です。
自覚症状も痛みも無いため、定期検診を受けていなければ見つかりにくいです。
この段階で早期発見し、処置を行えれば将来多くの歯を残すことが可能です。
進行度2:C2
虫歯菌により歯の表面が溶け、神経の手前まで虫歯が進行している状態です。
冷たいものや甘いものがしみて、痛みが発生することがあります。
虫歯菌に侵された部分を削り、金属または白い被せ物を接着剤で固定します。
進行度3:C3
虫歯が神経まで到達し、激しい痛みが発生します。
早期に歯科医院を受診してください。
必要に応じて神経を除去する処置が必要となります。
進行度4:C4
歯の根まで虫歯が進行し、化膿して膿が貯まります。
膿を除去する治療は長期化し、場合によっては歯を抜く処置が必要となります。
歯を抜いてしまった部分を放置すると、抜いた部分の両隣の歯が傾いてきたり、抜けた歯と噛み合う対合の歯が突き出てくるため、入れ歯、ブリッジ、インプラントなど噛み合わせを回復させる処置をおすすめしております。
小児歯科
20歳まで虫歯を予防できると、一生で虫歯になるリスクが飛躍的に低下すると言われています。
しかし小児期は、子供のはから大人の歯へと歯が生え代わり、食習慣にも大きく変化があります。
小児の時から適した予防をすることで、大人になってからも虫歯ゼロを維持することができます。
頑張って80歳までに20本の歯を残しましょう。
小児歯科は乳歯(子供の歯)が生え始めたら受診することが出来ます。
虫歯をできにくくするシーラントやフッ素などの予防処置を行うことも効果的ですが、「歯並び(矯正治療)」や「噛み合わせ(咬合)」の調整を行うことは長い人生において健康なお口を維持するために大変効果的です。
小児期は顎の骨が成長過程にあるため成人よりも歯が移動しやすく、治療効果を最大化できます。
小児期にお口の環境を整えることは、後の思春期、成人期の生活において大きく影響を与えます。
お子様のお口のことでご相談がありましたらお気軽にお尋ねください。
小児期の治療は一生涯の宝
顎関節症
一生の間、二人に一人は経験すると言われているほど多くの方が経験します。
あくびなどお口を大きく開く動作で過度に開きすぎたり、硬いものを噛んだ際に発症することがあり、20〜40代の女性が発症しやすい傾向があります。
治療法としては、薬物療法、噛み合わせ調整、マウスピース(スプリント)療法、マッサージ・リハビリ療法、外科的処置などがあります。
顎関節症の症状
お口を大きく開け閉めすると顎から音が鳴るという症状の方がいらっしゃいますが、これは首や肩の関節を動かして音が出るという状況と同じです。
このような音を気にして整形外科を受診する方は少ないと思います。
顎関節の場合も同じで、「音が気になる」ということ以外にもチェックすべきことがあります。
顎を動かすと痛みがある。
顎の関節から雑音が鳴る。
顎を動かすとスムーズに動かずカクッと動く。
これらの症状が一週間経っても改善されなけれ顎関節症の疑いがあります。
親知らず
お口のトラブルで虫歯に次いで激しい痛みを伴うのが親知らずです。
完全に出てこない埋まったような状態のため埋伏歯と言ったり、智歯などとも呼ばれます。
親知らずの治療法
親知らずは顎の骨の中で走行している神経の近くで生えてきます。
そのため成長する過程で周囲の神経や他の歯を圧迫することで強い痛みを発症します。
また、普段痛みがなくても身体が疲れた時にジンジンと腫れるような痛みが出たり、徐々に親知らずが生えてきて噛んだ際に噛み合わせが悪くなり噛むたびに痛むという方もいます。
出来るだけ抜かなくよい歯は残しておきたいですが、歯科治療の中で親知らずは原則的に抜くことが推奨されております。
親知らずの歯が神経を絡めるように生えている場合や、奥深くに生えている場合は精密な検査を必要とすることがありますが、当院では歯科用CTを導入しているため詳細な診断が可能です。